最初は、ごく普通の冷凍食品を販売していました。
特別に際立った特徴があるわけでもなく、味もパッケージも「可もなく不可もない」。
価格以外の訴求ポイントがなかなか見つけられず、「これといって打ち出せる強みがない」と感じていました。
レビューの中に何度も登場した「ちょうどいい」
そんなときにやってみたのが、「レビューを丁寧に読む」ということです。
一件一件のお客様の声を追いかけていくと、思っていた以上に共通して出てくる言葉があることに気づきました。
それが、「ちょうどいい」でした。
「すごく感動した!」でも「まずかった」でもなく、派手な言葉ではありません。
でも、「ちょうどいい量」「ちょうどいい味」といった表現が、何度も何度も登場していたのです。
私たちは“強み”というと「圧倒的」「唯一無二」といった大きな言葉を想像しがちです。
しかし、お客様が自然に使う言葉の中には、その商品が選ばれている価値が隠れていることがあります。
この発見をきっかけに、私たちは訴求の軸を「昼でも夜でも、ちょうどいい」という方向に定めました。派手ではないけれど、日常の中で自然と選ばれる価値。
この「ちょうどいい」という言葉を軸に、シリーズとして商品開発を広げていくのもありかもしれないと考えるようになりました。
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