長良園様の新商品開発支援。
選びたくなる理由を整理し、届く言葉と売れる形をつくる
makotoba戦略アドバイザーの栗田(以下、makotoba栗田)が、菓子製造・販売を行う長良園様の新商品「zakuno-ra」の開発を担当しました。「zakuno-ra」は、働く女性が不足しがちな鉄・食物繊維・たんぱく質を、手軽においしく摂取できるよう開発されたシリアルタイプの商品です。
今回、新聞各紙※にも取り上げていただき、長良園様の新たな挑戦として注目を集めています。
https://www.yomiuri.co.jp/local/chubu/news/20260402-GYTNT00049/
makotoba栗田が、今回のプロジェクトで重視したのは、商品の特徴をただ整理して並べることではありません。
「誰の、どんな悩みに応える商品なのか」
「数ある健康食品や間食の中で、なぜこの商品を選ぶのか」
「その価値を、どの言葉で届ければ伝わるのか」
この問いに、開発の初期段階から向き合うことでした。
良い商品でも、価値が伝わらなければ選ばれない
新商品や新規事業では、良い技術やこだわりがあっても、それだけで市場に伝わるとは限りません。
特に健康食品や間食の領域では、
「何が入っているか」だけでなく、
どんな生活の中で、どんな気持ちで選ばれるのかが重要になります。
だからこそ大切なのは、商品の特徴を説明するだけでなく、お客様にとっての価値として伝えること。そのためには、一日の生活を想像し、欲しがる価値を明確にすることが重要です。
今回のきっかけは、長良園様が、OEMでシリアルを作るノウハウを得たことでしたが、そこからシリアルの持つ「鉄・食物繊維・たんぱく質が摂れる」という機能的な魅力を、働く女性の日々の食生活や健康意識とどう結びつけるのか。
まずはそこを丁寧に整理することから、プロジェクトは始まりました。

独自フレームワーク「プロダクトコア」で、商品価値を整理
まず取り組んだのは、makotoba独自のフレームワークである「プロダクトコア」を用いた顧客価値仮説の設計です。
商品の特徴や開発背景を整理したうえで、
・どのようなお客様に向けた商品なのか
・その人たちは日々どんな食生活や健康課題を抱えているのか
・zakuno-raがその中でどんな役割を果たせるのか
・購入時にどのような言葉が選ぶ理由になるのか
といった視点から、商品が届けるべき価値を言語化していきました。
単に「栄養が摂れる商品」として打ち出すのではなく、忙しい毎日の中でも、自分の体を気づかいながら、おいしく手軽に続けられる商品として、どのように伝えるべきかを検討しました。
生活者インタビューで、表面的なニーズの奥にあるインサイトを深掘り
次に実施したのが、生活者インタビューです。
健康や食生活に関する悩みは、表面的な言葉だけでは見えにくいものです。
「栄養を摂りたい」
「体に良いものを選びたい」
「でも、面倒なことは続かない」
「おいしくないと結局食べなくなる」
こうした日々の本音や、食生活の中で感じている小さな不満を掘り下げることで、商品開発や販売時の訴求に活かせるインサイトを整理しました。
生活者が本当に価値を感じるポイントを見極めることで、長良園様のものづくりの想いと、顧客にとっての選ぶ理由をつなぐことを大切にしました。

商品コンセプトから販売時の伝え方まで一貫して整理
インタビューや顧客価値仮説をもとに、商品コンセプト、訴求軸、販売時の伝え方まで一貫して整理しました。
1. 商品コンセプトの整理
「zakuno-ra」が誰に向けた商品で、どんな価値を届けるのかを明確にしました。
働く女性が不足しがちな鉄・食物繊維・たんぱく質を、手軽においしく摂取できるという特徴を軸に、生活の中で取り入れやすいシリアルタイプの商品としての魅力を整理しました。
2. 訴求軸の設計
商品の機能だけでなく、お客様が「自分に必要かもしれない」と感じられる伝え方を検討しました。
健康意識はあるけれど、忙しくて食生活が乱れがち。栄養を意識したいけれど、手間のかかるものは続けにくい。そうした悩みに対して、zakuno-raがどのように応えられるのかを言葉にしていきました。
3. 販売時の伝え方の整理
商品ページや販売導線で、どの順番で何を伝えるべきかも整理しました。
単に成分や特徴を並べるのではなく、お客様の悩み、商品の価値、選ばれる理由が自然につながるように設計。購入を検討する人が、自分の生活に取り入れるイメージを持ちやすい伝え方を目指しました。
つくり手の想いを、顧客にとっての価値へ翻訳する
長良園様には、菓子製造・販売を行ってきたものづくりの背景があります。
その想いやこだわりを、お客様にとって分かりやすい価値として届けること。それが、今回makotoba栗田が大切にした役割です。新商品開発では、つくり手側には多くの想いがあります。しかし、その想いがそのまま顧客に伝わるとは限りません。
大切なのは、つくり手の想いを、顧客にとっての価値に翻訳し、選ばれる理由として届けていくことです。
「良い商品だから売れる」のではなく、「自分に必要だと伝わるから選ばれる」。
その状態をつくるために、商品価値の言語化、コンセプト設計、訴求軸の整理、販売導線づくりまで、現場で対話を重ねながら伴走しました。

新商品を、選ばれる形に近づけるために
makotobaは、新商品や新サービス開発において、商品価値の言語化から、コンセプト設計、販売導線づくり、ECでの伝え方まで一貫して支援しています。
良いものがあるのに、誰にどう届けるべきか整理できていない。
顧客インサイトをもとに、商品コンセプトを磨きたい。
開発中の商品を、選ばれる形に近づけたい。
そうした課題に対して、つくり手の想いとお客様の本音のあいだに立ち、選ばれる理由を明確にしていきます。
長良園様の新たな挑戦に関わらせていただけたことを、大変うれしく思います。