顧客インタビューは「商品力の確認・強化」を目的として行います。丸加醸造場はB to Cでの販売機会は多くないのですが、昔からの根強くリピートしていただけるお客様がついていました。そのお客様の声を聞くことで「守るべきもの」を確認しました。また新規獲得を考え、ターゲットとなる年代や環境の方にお話を伺いました。そこで見えてくることから、昔からある味噌や加工品を現代のニーズにどのように合わせていくことができるのか、そのお客様にとっての一番の商品はどんなものだろうという、商品開発の方向性を見出すキッカケが作れました。

インタビューによって見えてきた商品開発の方向性を軸に、自社ならではの提供価値とは何なのかをリサーチや分析をもとにアイデアを整理していきます。この段階で言語化したものが商品コンセプトとなります。「誰」を「どのように」幸せにするのか。それを実現する商品のプロトタイプを作成し、テスト販売に繋げます。
丸加醸造場では、インタビューから拾えた「量」「サイズ」「保存」「ご当地」「手土産」のワードを元に、手軽に丸加醸造場の味噌の味を体験してもらえる「三河おにぎりみそ」のプロトタイプを作成。催事でテスト販売を実施した結果、３日間で100食完売となりました。

商品化が決定し、販売に向けた撮影やデザインを進めました。コンセプトの言語化、世界観の可視化を実行します。事業者の顧客への想いやコンセプトが最大限伝わるカタチを目指します。販売方法や集客もターゲット顧客に合わせ、実店舗、EC、催事、SNSやDMといった様々なツールから最適な方法を検討します。
現在、丸加醸造場の新商品「三河おにぎりみそ」は本店に併設されたカフェ【ハッコシド】で販売され、カフェや味噌蔵見学に来られたお客様の人気商品となっております。